歯周病は今や現代病とも言われ、多くの人が悩まされています。状態がひどくなってからだと治療の効果もなかなかでにくいのが現状です。最悪の場合には自分の歯を失ってしまうほど、恐ろしい病気です。
しかし残念ながら大半の患者さんは自分が歯周病であることに気付くのが遅く、来院した時には既にかなりのところまで進行してしまっているケースも少なくありません。
現在、ほとんどの成人が程度の差はあれ歯周病にかかっていると言っても過言ではありません。歯を失う原因の第1位は虫歯ですが、歯周病も虫歯の次に歯を失う大きな原因です。歯周病は歯を支える周りの組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)に起こる病気です。これらの組織が細菌に感染して起こり、次第に歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。
軽度の歯周病の場合は、歯茎をきれいにし正しいブラッシングをすることで治すことが出来ます。また、抗生物質等の薬を投与することもあります。重度の場合でも、溶けて無くなってしまった歯槽骨の代わりにセラミック材を使って歯槽骨を再生するような、なるべく歯を抜かずに治療する方法もあります。
いずれにせよ、歯周病は自覚症状もなく、気づいたときには進行がかなり進んでしまったということも少なくないため、早期治療がのぞまれるでしょう。